2ntブログ
2010.07.19 ある日

『私のSMの趣味なんだけど、無理強いしないことなんだよね
暴れるの押さえつけて無理やり拘束して、責めるよりも
辛いことや苦しいことでも、やって下さいお願いします、って頭下げさせる方が私の趣味。
無理なら無理でいい、と突き放したところで、後悔させる方が快感。
強欲だな。』

『ああ、そうだ、確かに。。。』

『より、相手の精神を支配してると実感する方法のが好きなんだ。』

『ご主人様・・・』

『無理やりやらせるのはできるけど、できなくて後悔させるのはそれだけ支配してるから。
変態でしょ?笑』

『好き』

『なんでそうなるの笑』

『好きなんです
泣きたくなります』

『この流れからそうなるってお前もマゾだ、変態だ』

『はい、ご主人様のものです。』

『SMってさマニアの中で語られるとなんか人間愛的な、あったかい話に終着することが多いしさ
語り手の言葉とかも、温かみとかいい人の立場からの発言が多かったり…
だけどそれだけじゃないよね。』

『言葉じゃないもの
その瞬間、その場所に生まれるもの』

『やっぱり、狂気っていうか衝動っていうか…』

『そう!狂気!!』

『いい人におさまれないと思う。』

『だって、いい人じゃ殺せない!』

『お前も言ってたけど、業なんだー
欲望に取り憑かれてんだよね。
アットホームなヒューマンラブに留まらないよなぁ』

『ご主人様愛してる
ご主人様に切り取られたい』

『何を?』

『何を差し出せばいいの?瞳?金玉?心臓?全部ご主人様のものにしてもらいたい
ご主人様は僕のどこを切り取ったら、僕を自分のものにしたって思えますか?』

『金玉は嫌だ。なくなったら面白くない。
んー…それでも、やっぱり自分のものにしたって思うなら、ペニスかなぁ。睾丸も含めて』

『ああ、焦る!苦しい!!』

『プレイとして、展開を考えるなら、手足とか目とか』

『心臓は?』

『イメージしにくい』

『胸を切り裂いて、心臓をぐっと引き抜くの』

『ああ、でも握ってみたい。心臓』

『でしょ、でしょ!胸を鋭利な刃物で開いて、暖かい身体の中に素手を差し込むの
心臓は拳の大きさと言われています。』

『でも、できないから考えない
本当にできることじゃないと嫌』

『ううう・・・
じゃ、だっこ♪』

『だっこいっぱいしてあげたでしょ!』

『はい』

『とんだ甘えたに躾てしまった笑
望むところだけど』

『そうなの?』

『うん
理性的すぎたから』

『とろとろになった
でも、ほんとにどうしよう、ぜったいご主人様なしに生きていけなくなってる』

『えへへ
生きていけなくなってるとこ見たいなあ』

『もういつでも見てんじゃん』

『ねぇ、私に捨てられたいって気持ちもあるでしょ』

『え?
捨てたいんだね?』

『いらないって意味じゃないよ?』

『うん、極限まで追い詰めなきゃ気が済まないんでしょ』

『捨てられて、ぐちゃぐちゃになりたい気持ちもない?』

『いや
もう、無理
やだよ』

『それじゃ、抜けない?笑』

『死ぬ
死ねないけどね・・・
殺されたい』

『苦しい?』

『苦しい
すごく苦しい
なんで?
なんで一緒にいてくれないの?』

『一緒にいるじゃん。
お前は興奮しないのかなぁ、と思ったんだけど、しないんだね』

『興奮って?』

『感じない?』

『さっきからずっと』

『そうなんじゃん』

『だって、ずっと煽ってるじゃん』

『やっぱり感じるんじゃん、捨てられるのも』

『うん、感じる』
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