2ntブログ
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先日、欲望丸出しの記事を書きまして、そこから発散して、割合、肉体的にハードな欲求が落ち着いたのだけど
そしたら今度は「しっとりがやりたい」と思うようになった。
心に染み入って、入り込むようにするやつ。
表情に現れる少しの揺れに気付くような。
精神的なやつね。

涙を流す直前の顔だとか、大好きなんだ。
それは瞬間なんだけど。
泣く瞬間と、実際に涙が流れるまでには時差がある。
その時差の間が好き。

やっぱり心も身体も、支配したい。

先日はプレイ50回記念日。

「ルイ子さん大好きです。」
「どこが?」
「うーん、問題が起きた時に、良い方へ解決しようとしてくれることかな」
「へぇ」
「中身だね」

そうなんだ。中身なんだ。
うん、でも確かにプレイの内容とか、容姿だけだったら続いてないよね。

この豚は、豚になっている時が一番素直でいい。
余計なものから解き放たれている。


なにか不安がある時だとか、傷ついた時、人って、逆の態度にでてしまうことがあると思うの。
すごく緊張する時程、威張ってみたり
深く悲しい時に、怒りに転じたり
そういう経験あるよね。

そうなった時、修正したい。

それから、S的な欲望の話でいうと、置き換えて逃げさせたくないというのもある。
例えば、嫉妬で怒りに転じてるとしたら、しっかり苦しみをそのままに感じさせたい、とかね。

不安なことを自分自身に隠している、そういうのを、開いて暴きたいんだ。

その根源は、真意を解放させて慰めたいという気持ちと、無防備にさせて感覚100%のままに溺れさせたいという欲求の二つがある。
いつも自分の中に、守りたい、と、壊したい、の二つの欲求が同時に怒るのを感じる。

鎧を纏っている人、好き。
脱がせたい。
鎧を着ていれば攻撃から身を守れるけれども、暖かい風も感じることができない、肌と肌を合わせることができない。
脱いだら軽くて楽になれるよ。
その分、私は入り込める。
核が欲しいの。ど真ん中の。そこで関わっていきたいの。

「これから10年はルイ子さんと、プレイしてたいよ。」
「私が辞めちゃったらどうする?恨むんじゃない?」
「ううん、俺もう、それはしょうがないと思ってるんだよ。こんだけしてくれたんだから、そうなったら、しょうがないんです。」

鼻フックにハミを咬んだ豚の言葉はモゴモゴしてたけど、私に届いた。

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シオラのレンタルグッズの「死ぬマスク」(以前書いた記事、レンタルマスク!)を再び使いました。
この時使用したマゾに。この子がこのマスクのことを「死ぬマスク」と呼び始めたので、私もそう呼んでいます。
二度ほど利用したのだけど、トラウマを植えつけたようで、これを被るくらいなら、NGプレイでもなんでもする、と言う…
本当恐かったみたい。

それを知っていながらプレイ前に、ホテルへ入ってから「今日は死ぬマスク持ってきたよ、やろう」と宣告したら
すごく狼狽していた。

いつもこの子はご挨拶の時に、その日のコメントを付け加えるのだけど、その日は…
「ルイ子女王様、ご調教よろしくお願いします。」

…。

……。


え、それだけ?

「おい、それだけ?いつも色々言ってるじゃないのよ、ほら言ってごらん」
「…」
「……」
ピシリ!
「え、え、えぇっと…、あの、自分ができる範囲で、その全力で頑張ります。」

死ぬマスクを回避したいのがバレバレである。

こうなったら、速攻で、死ぬマスクをやるしかないよね。
私がやると言い出したらやめないのはよく知っているはず。
後で聞いたら「終わったな」と思ってたみたい。
それでも、なんとかやらない方法を見つけ出そうとするのが、虐め甲斐があるなー。

ベットに縛り付けて、自分では取れないようにして、ふふふと、マスクを手にします。
まだ悪あがきするマゾ。

「あの、マスクだけは、あの、他のことなら何でもしますから」
「え、何でも?」
「いや、違うもの使ってブレスコントロールとか…」
「いやだ。それやるんだったら、これやらないでもいいな、って思うくらいのこと提案して。」
「……ないです。」

恐怖感が強いと同じことをやっても反応が違いますよね。

もうだめだ、という時に私が提案したのは
「私の好きだと思うところ、10個挙げたら、外してあげる」でした。

まだ言ったらだめよ、まだまだ…
「早く言わせて下さい!」
よし、と許しを出した後の第一声は

「ルイ子様の意地悪なところが好きです…!」

だった。

…ふむ。
じゃあ、このマスク、外せないじゃん。


ベテランマゾとプレイすることや、話をすることが多いのですが、みんなそれぞれ、現在のSMに対する付き合い方が、勿論違う。
でも共通しているのは、長い間、SMというものに関わり続けているのだから
やっぱりSMが大好きだということ。

一人の女王様に深く、付き合った過去があること。

その相手との終わり方も様々。

私はそんなマゾに触れるとやる気が出てくることが多い。

先日プレイをしていた時の事。
「前回、帰りにホテルのロビーでルイ子様が、蝋燭ついてるよ、と顔についた蝋を取ってくれた時、恋人みたいだなとドキドキした。」
「やばいなと思った。」
とマゾが言った。

「いつかはルイ子様もいなくなってしまうかもしれないでしょう?」

始まったものや、のめり込み始めて、そのあと
盛り上がったり、こんがらがったり、色々なことが起きて終息する全てを経験で知っている。

それらが吹っ飛ぶくらいに
今、に夢中になって欲しい。夢中にさせたい。
と心に火が灯る。

そういう挑戦的な思いとは別に
私はいなくならないよ、と守りたいような気持も起きる。

逆に、SMスタートしたばかりのマゾもいて
私と関わって、これからSMの楽しさに一緒に没頭できたら、いいな。
これからの可能性にわくわくする。

未知の楽しさにまみれたい。
深い記憶を残したい。

もう何ヶ月か前になりますが、あるマゾと1年記念にプレイをしました。
「何やる?」と事前から話していたのだけど、そう言えば一度も射精していないね!やるか、ということになったのでした。
マゾもワクワク。

興奮しているところで
「さぁ、オナニーしてごらん」と命令すると…
萎んでいく…

ちょっと緊張します!と目を塞いで続けようとするので
「それじゃ意味ないじゃん!!」と突っ込み。
「本物は緊張しますよ~…!」

なんだか、コントのような気分になってしまい、気分がそがれたので
「もう、いいよ。やっぱヤメ。今度は2周年の時にやろう」
とその日はお開きとしました。
マゾは、「え、いや。本当ですか、え」と引き下がったけど。

その後の会話

悪「お前、あんなに張り切ってたのにダメじゃんー」
M「いや、そもそも、オナニーって家で一人でやるものじゃないですか」
悪「そうだけどさ」
M「人前でオナニーするなんておかしいですよ」
悪「いやいや、オナニー見られながら射精するって、SMクラブの基本でしょ」

M「…すいません、基本がなってなくて」

き、基本がなってなかったのか!

これは基本を教えてやらねばならんな!(笑)


となっていたのですが、この子とバリから帰ってきて一回目のプレイで念願果たせました。
良かったね。

蝋燭や鞭で気持ち良くなるプレイをやりたかったのに、ここ最近このマゾとは、お仕置きしなければならないことが多くてなかなか出来なかったんだよね。
すごい日焼けしてて蝋燭が拷問になったりとか(笑)

向き不向きはあるけれど、痛いのや熱いのって気持ち良くなるよね。
この間もあるマゾがそれを発見してくれて嬉しかったです。

同じ人間に同じ道具を使っていてもこんなにも違うというのを実感して、面白い。

もう暫くお仕置きするようなこと、しないでね。
先日記述した、救いようのないマゾヒストに会った翌日、
私の知り得るなかで一番に救いようがないなぁ、と思っているマゾと食事をした。

昨日こんなことがあったのよ、と先日のブログに書いた話もした。
あなたこそ、好きだから何されてもいい、というより破壊に向かっているマゾだよね、と。

すると、面白い意見が聞けた。
私たちはきっと同じ瞬間に快感を分かち合えていたんだろう、ね、と。

「私、焼きゴテをする時に一番興奮するのって、あと1ミリで肌に触れる、って時なんだよね」
彼も、
僕もその時のあなたが興奮する表情を知っていて、自分も恐らくその瞬間に興奮している、と話をした。
火で熱している時は、ワクワクしていて、それを押し当てる前は本当にこんなことしていいのかしらと逡巡していて、その後、
決心したように、肌に押し当てようとする様子、その瞬間に支配を感じます。
と、教えてくれた。

その過程が大事だと。本当、貪欲。

ねぇ、昨日の彼に「法律が許すなら殺したいか?」って聞かれたけれど、あなたはどう思う?
と聞いたら「あなたになら」
でも好きというのとは何か違うと思う、と。
私もそれ、わかる。
勿論、好意はあるんだけど、同じ欲望を分かち合える、その欲望に支配された者同士、という感じかな。
あなた、知ってるよね、わかるよね、って内緒話をしている感じ。

本当に、目と声帯以外、いらないならば、
どこを一番、素敵な過程で、一番痛みを与えられるかな。
無機質じゃいけないんだよね、そこへいく過程と振動が伝わるのがなくっちゃ。