2ntブログ
小学校中学年頃を過ぎると、女子が男子を追い掛け回す光景がよく見られる。
私も例外なくそうしていたのだけど、幼少期から続けていた妄想ストーリーの代替として男の子を虐めるようになったのは小学5年生だったと思う。
お気に入りの男の子がいた。彼、Aはクラスの中でも中心的な人物であった。

放課後、休み時間にAをどんな風に虐めるのかを考えるのが就寝前の楽しみに取って代わった。

いろいろな遊びをした。
閉じ込める遊びはよくした。建物と建物の間の隙間に入れて、何故かそこにあった格子の扉を閉めて外側から鍵をかけた。
隙間から手を入れれれば中からも簡単に開錠できるけれど、私は隙間から棒でつついたりしてそれができないように妨害した。
休み時間中そうして遊んでいたと思う。

Aの持ち物を取り上げて、お願いの仕方を何度もやり直させた。言い方が違うでしょ、と繰り返した後に壊れない物の場合は遠くに投げた。
「取ってこい、ポチ」と言って。
私はこうした遊びをしながら「おしっこがしたくなる感覚」を味わうことを覚えたのだけど、土下座をさせた時にはその感覚が強すぎて立っていられないような衝動が湧いた。

今でも、あの頃のベストシーンが私の中にはいくつかある。
Aだって、本当に嫌ならば避けることはいくらでもできたはず。Aも望んでいなければ校庭の隅の建物の隙間になんて入れられない。

今Aはどうしているんだろう。


つづく

次はもう少し早めに書きたいと思います。