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2011.02.22
A2Z-F ゆたんぽ
「ゆんちゃんが、他の男の子とデートするのと、ただセックスするだけなのと、どっちが嫌だ?」
肌をすりすりとすり合わせながら頭を肩に預けて、尋ねた。
肌をこすり合わせるのはどうして、こんなに気持ちいいのだろう。ずっとすり合わせていたい。
「ゆんちゃん、ゆんちゃんはフォアグラと白子どっちが好き?」
私はそう尋ね返されて、肘をついてFを上から覗いた。
そして勢い良く答える。
「ゆんちゃんは、フォアグラのが好きー」
「じゃあ、とっておきの白子とそこそこのフォアグラだったら?」
「だったら白子。」
「毎日フォアグラだったら、白子食べたくもなるでしょ。」
「うん、つまりどっちも、とびきり嫌だってことね?」
勝ち誇ったように、また肘を折って今度はFの身体の上に乗る。
それからは私は、甘えたように、ゆんゆんゆん、と鳴く。
肌をすり合わせてくっついていると、いつの間にかセックスになってしまう。
何故なら一番近くですり合わせられるのがそれだから。人間の身体って気持ち良くなれるようにできてるのね。
たくさんの面積をくっつかせていたい。
鎖骨の辺りを舐めたり噛んだりして遊んでいたら、Fは私の髪を撫でるからまたゆんゆんゆんと鳴いた。
「ゆんちゃんに嫌われるのが、うざがられるのが嫌だから、言わないけど、本当はすごく嫉妬してるよ。」
「そなの?」
「また、他の子と遊び行った、セックスした、プレイした…」
それまで、とろけてうっとりしていたのが、こういう台詞を聞くと意地悪い笑みが浮かんでしまうのが自分でもわかる。
そうなの?
なんて白々しく言ったけど、本当は知っている。
どこまでわかっているかはわからないけど、大体自分の行動が相手に湧かせる感情はわかっているように思う。
「平気なふりして、楽しんでおいで、って言ってるけどハラワタ煮えくり返ってるよ。そのまま剥き出しで、嫉妬したら、ゆんちゃんは熱くて嫌で逃げちゃうでしょ?ハラワタ煮えくり返るくらいだとゆんちゃんには暖かい。」
「ん、熱いのは嫌」
平気なふりの表情も私はすごい好きなんだ。
笑ってるのに苦しそうなんだもん。
「僕のハラワタ煮えくり返った熱でゆんちゃんは暖をとるの。」
そうなの。暖かくて気持ちいいんだ。
湯たんぽみたい。
Fはふざけたように
「ゆんちゃんひどい~」
と繰り返したから
私は泣き声のように「ゆんちゃんはひどくないもん」と言って引っ掻いた。
そうしたらFは
「うん、ゆんちゃんはひどくないね。ゆんちゃんはいい子。」
と言って、一番近いところで肌をこすり合わせることにした。
ゆんちゃんいい子ゆんちゃんいい子、の繰り返しは
気づいたらいつの間にか、ゆんちゃん悪い子
になっていた。
ゆんゆんゆん。
肌をすりすりとすり合わせながら頭を肩に預けて、尋ねた。
肌をこすり合わせるのはどうして、こんなに気持ちいいのだろう。ずっとすり合わせていたい。
「ゆんちゃん、ゆんちゃんはフォアグラと白子どっちが好き?」
私はそう尋ね返されて、肘をついてFを上から覗いた。
そして勢い良く答える。
「ゆんちゃんは、フォアグラのが好きー」
「じゃあ、とっておきの白子とそこそこのフォアグラだったら?」
「だったら白子。」
「毎日フォアグラだったら、白子食べたくもなるでしょ。」
「うん、つまりどっちも、とびきり嫌だってことね?」
勝ち誇ったように、また肘を折って今度はFの身体の上に乗る。
それからは私は、甘えたように、ゆんゆんゆん、と鳴く。
肌をすり合わせてくっついていると、いつの間にかセックスになってしまう。
何故なら一番近くですり合わせられるのがそれだから。人間の身体って気持ち良くなれるようにできてるのね。
たくさんの面積をくっつかせていたい。
鎖骨の辺りを舐めたり噛んだりして遊んでいたら、Fは私の髪を撫でるからまたゆんゆんゆんと鳴いた。
「ゆんちゃんに嫌われるのが、うざがられるのが嫌だから、言わないけど、本当はすごく嫉妬してるよ。」
「そなの?」
「また、他の子と遊び行った、セックスした、プレイした…」
それまで、とろけてうっとりしていたのが、こういう台詞を聞くと意地悪い笑みが浮かんでしまうのが自分でもわかる。
そうなの?
なんて白々しく言ったけど、本当は知っている。
どこまでわかっているかはわからないけど、大体自分の行動が相手に湧かせる感情はわかっているように思う。
「平気なふりして、楽しんでおいで、って言ってるけどハラワタ煮えくり返ってるよ。そのまま剥き出しで、嫉妬したら、ゆんちゃんは熱くて嫌で逃げちゃうでしょ?ハラワタ煮えくり返るくらいだとゆんちゃんには暖かい。」
「ん、熱いのは嫌」
平気なふりの表情も私はすごい好きなんだ。
笑ってるのに苦しそうなんだもん。
「僕のハラワタ煮えくり返った熱でゆんちゃんは暖をとるの。」
そうなの。暖かくて気持ちいいんだ。
湯たんぽみたい。
Fはふざけたように
「ゆんちゃんひどい~」
と繰り返したから
私は泣き声のように「ゆんちゃんはひどくないもん」と言って引っ掻いた。
そうしたらFは
「うん、ゆんちゃんはひどくないね。ゆんちゃんはいい子。」
と言って、一番近いところで肌をこすり合わせることにした。
ゆんちゃんいい子ゆんちゃんいい子、の繰り返しは
気づいたらいつの間にか、ゆんちゃん悪い子
になっていた。
ゆんゆんゆん。
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