2ntブログ
2015.12.15 永遠について
私が初めて、男を好きになったのは高校一年生の時だった。
ずっと一緒にいるものだと、疑いなく信じて、言葉にも出していたのだけど、私は彼を好きではなくなって別れた。

その時に大きなショックを受けた。
自分自身の心に。
あんなに好きで、好きでいつづけるに違いないと思っていた相手を、好きでなくなるなんて。
自分の心にさえ、確実性がないんだな、と驚いて、呆然とした。

それから小説に答えはないものかと探して読んだ。

今、プレイ中だとかに「ずっと」という言葉をもらうことがある。
プレイ中じゃない時にも、もらうことがある。
その時、私は、諦めと、切なさと、希望と寂しさと喜びを感じる。
大人になった私たちは「ずっと」という言葉が不確実なことを知っている。
それでも、その言葉を吐く。

今回は、と信じたいのか願うのか。
不確実だからこそ、言葉に出すのだと思う。
高校生のときに吐いた「ずっと」とは違う。

終わりを経験したことのある人は、始めることを恐がるようになる。
始めなければ終わりもしない。

私は自分に落胆して呆然としたけれど、始めることをやめはしていない。
それは、私の欲が、始められずにはいられないから。
刹那だとわかっていても、欲してしまう。
でも、その代償も、知っている。

SMクラブにいると、普通の人よりも「ずっと」に触れることが多いと思う。
そうして叶わなかったことも。
けれど、その時そう信じたこと、信じたかった時間は「ずっと」心に残っていて、私はそれを愛している。

相手にとってもそうであると願っている。

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